2015年9月13日日曜日

私の名前はジャネット?

「私のお気に入りを紹介するわ。1分弱の映像よ」

9/11 WTC Fake Interview Fail


「わざわざ作り物のインタビューをする必要はないもんな。でもこんな幼稚な失敗をするか?」


「大きな嘘ほど平然とつかれるとわからないものなのよ。私が見たのがムカデならあるいはあなたも、ね」
「ムカデがどうしたって?」
クライシスアクター(crisis actor)っていう言葉も検索してみて」

日本のテレビ番組でみる911

「関係者の証言よりもWTC7の崩壊のほうが興味があるんじゃない?」
「でもあの映像って本物なのかな?」
「自分自身で根拠を集め、推論しなおすことでしか蓋然性に変化はないわよ」
「そうだったな」
「調べる中で結論が変わらなくても進歩なのよ。その蓋然性が厚みを持つという点でね」
「仮に映像が本物という方向に、蓋然性が強化されたら相当やばいな。あの混乱の中で制御解体の準備ができるわけがない。何日も前から準備していたのなら、そいつらはこの日に何が起きるのか知っていたってことか」
「アルカイダが爆弾を仕掛けたのかもしれないし、正規に予定されていた解体のスイッチが混乱の中で入っちゃったのかもしれないけどね」
「考えうる推論をいろいろ試してみろってことか」
「まぁシルバースタインは消防と相談の上、解体したって言っちゃってるんだけど」



国会で911陰謀説が議論される 1/3
https://www.youtube.com/watch?v=VtvulJId4sI

国会で911陰謀説が議論される 2/3
https://www.youtube.com/watch?v=JzvkVxqlIL0

国会で911陰謀説が議論される 3/3
https://www.youtube.com/watch?v=awzrG2cCQuo


9.11 ミステリー1
https://www.youtube.com/watch?v=1oxF4sKKYb8

9.11 ミステリー2
https://www.youtube.com/watch?v=x3DLqV90QGc

2015年9月11日金曜日

6-エピローグ

ある夫婦の物語の目次へ

夫は妻の話に耳を傾けることにした。
妻は、大ヘビや蛇使いたちの存在について、まだ一つも根拠を出していない。
「それでも俺の大ヘビや蛇使いたちに関する推論の結論は大きくは変わらないな」
と一蹴するのは、幾らかの根拠を前提に、推論しなおした後でもいいだろうと考えたのだ。
それに、最後に妻が求めたコンセンサス、作り物の戦争のきっかけを作る者がいたらその者たちは戦争自体との関わりも深い、という推論は腑に落ちたのだ。
「そんな奴が存在するとしたら戦争自体も作り物だっていうのか?人が死ぬんだぞ?映画を撮るのとはわけが違う」
しかし、大ヘビなどいないとする根拠を求められれば、充分といえるだけのものは持ち合わせていないとも思う。

5-コンセンサス

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「つまり何だよ、帰納の蓋然性を高めるためにその前提をもっと集めて検証しろっていうのか?いつもそんなことしてたらきりがないぜ?」
「いつでも何についてもそうしろとは言ってないのよ。でも戦争するかしないって結構大事よ?」
「だからさっきも言ったけど俺はメディアと戦争との間に深い関係があるなんて思ってないぜ」
「そうだったわね。じゃあ私の推論をもう一つ聞いて。
ある戦争が起こったとき、その戦争のきっかけとなるような出来事が作り物だったとしたら、
その作り物に関与した者たちは、戦争そのものに関与している者たちと深い関係にあると考えられないかしら」
「全て仮の話で考えていいんだよな」

「ええ」
「まぁその可能性は高いんじゃないかな。同時多発テロでいえば少なくともこんなことをでっち上げたらアルカイダへの報復があるだろうってことぐらいは想像つくよな」
「もっと言えば同じ構図を持った、事件、戦争が他にもあると思うの」
「根拠はあるんだろうな」
「証拠は?と言わなくなったわね。ありがとう。
私は証拠という言葉はあまり安易に使われるべきでないと思うのよ。少なくとも帰納の前提を指す言葉としては」
「確かにそれは全くその通りだな。つい口癖で言ってしまうけど」
「まずコンセンサスを得たかったのは私が今言った推論なの。
それからでないとでっち上げの根拠を並べても、戦争と話が繋がらないからね」

4-帰納と演繹

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「演繹とか帰納って言葉は知ってるわよね」
「あたりまえだ。むしろお前より俺のほうが専門だ」
「よかったわ。あなたがさっき言った事件の内容は演繹による結論なの?帰納によるものなの?」
「ちょっと待てよ。まあ両方の組み合わせなのかな。
メディアの報道が正しいとするならば、事件は報道されたような形で起きた。これは演繹だよな。
この演繹の前提、メディアの報道が正しいっていうのは、メディアは過去に多少の間違いはあったとしても概ね正しい報道を行ってきたのでこの事件についても概ね正しい報道が行われたと考える。っていう帰納からの結論かな」

「その論理の構造は私も同意するわ。で、帰納の結論っていうのは前提が全て真であったとしても偽であることもあるわよね」
「ああ」
「当然、前提のいくらかが偽である場合も同様に結論は真も偽も取り得るわ。帰納ってそういうものよね」
「ああ」
「演繹では前提が真であれば結論は常に真。でも前提が偽であればその結論は?」
「偽も取り得る」
「あなたがこの演繹に使用した前提はどこからきたの」
「帰納による結論だ」

3-アメリカ同時多発テロ事件

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「私は2001年以降、戦争の様相が大きく変わったと思うの。アメリカ同時多発テロ事件からね。同時多発テロはボロが多かったのよ。蛇使いたちのね。
ブロードバンドインターネット接続の普及も大きかったんだと思うわ。この頃から私達は様々な視点からの情報を容易に収集できる様になったのよ。望みさえすればね。
大ヘビや蛇使いの存在がぼんやりと見えてきた人たちがいるのよ。蛇使いたちはもう少し慎重になるべきだったと思うわ」
「お前がマスメディアのことを蛇使いって比喩しているのはわかったよ。でもマスメディアと戦争は直接関係ないだろ」
「マスメディアが蛇使いっていうのはちょっと違うのよ。ヘビのようなマスメディアを自在に操れる何者かを蛇使いって言っているの」
「そんな存在がいたとして、そいつらが戦争を起こしてるっていうのか?」
「現時点で私はそう思っているの」
「根拠が全くないな」
「まだ根拠は示していないわ。あわてないで」

「対テロ戦争(War on Terror)という言葉は同時多発テロの後に知られるようになったわね。
私はテロが実際にあって、今後もその脅威が続くのなら対策を取ってもいいと思うのよ」
「お前の口から戦争賛成なんて言葉初めて聞いたぞ」
「戦争に賛成って言ってるんじゃないの。テロの実在の検証が先だと言いたいの」
「実在も何もお前もテレビで見ただろう。俺は事件の何年か後にツインタワー跡地に行ったことがあるって話もしただろう」
「ツインタワーが今はもう無いってことは知っているわ。そうじゃなくて言われているようなテロリストたちによって事件は起きたのかってこと。あなたは事件の内容やテロリストたちについて何か覚えているの」
「アルカイダがジェット機を何機かハイジャックしてワールドトレードセンターとペンタゴンに突っ込んだんだろ」
「そうね。で、あなたはアルカイダって組織が報道されたような形で存在するのかとか、犯人がアルカイダであるかどうかについて検証したの?」
「いや、してないよ。なんでそんなことをする必要があるんだ?」

2-戦争は好き?

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「お前にはこの部屋の中に蛇が見えているのか?」
「はっきりとは見えていないわ。多分この家中を探してもはっきりと見えるヘビは見つからないわね」
「お前は見えないヘビを退治しようとしているのか?」
「そういうことになるわね。ただヘビの影は日に日にくっきりしてきているのよ」
「なんのために俺にヘビを見せようとしているんだ?」
「あなた戦争は好き?」
「どうして急に論点がずれるんだ?」
「大してずれてもいないのよ。そう見えるのもヘビの作戦、いえ、蛇使いの作戦かも知れないわね。
私が言っているヘビっていうのは、報道によって世界をコントロールしている何者かのことなのよ。そんな何者かが存在するとして」
「ヘビっていうのは喩え話だったのか、そんな喩え話で俺は叩き起こされたのか?」
「だってそうでもしないとあなたは私の話に耳を傾けてくれないでしょう?」
「そんなことはない」
「いいのよ。誰だって人の話に耳を傾けるのは億劫なものだわ」

1-ヘビはいなかった

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根負けした夫がベッドから這い出てきた。
ベッドの中に大ヘビはいなかった。
それでも私はこの家の中にヘビがいると主張し続けなければならない。
ヘビ退治のためには夫にヘビの存在を納得させる必要がある。
世界中の人が嘘の情報の中で馬鹿げた行動を続けるのを見過ごすわけにはいかないからだ。
例えば戦争とか。嘘の情報を暴いた上で戦争したい人は戦争すればいい。

「大ヘビがいるという証拠(proof)は?」
「証拠?じゃああなたが寝室の扉を開けば見慣れた廊下を見ることができるという証拠は?」
「は?」
「あなたが寝ている間に誰かに偽物の寝室へ移されたかも知れない」
「そんな可能性はほんの僅かしかない。この家で何年も暮らしているがそんなことは1度もない」
「あなたが言っているのは証拠ではなく根拠(evidence)よね?多くの根拠から見慣れた廊下が見られると結論しているのよね?」
「…」
「昨日おろしたばかりのパジャマを着たあなたが眠ったまま誰かに連れ去られる写真を私が見せたとしたら、その結論は大きく変わるわよね」
「そんな写真があるのならな」
「大ヘビがいるという証拠はないわ。ただ根拠は溢れるほどある。
今夜のうちに全ての根拠に目を通して推論をしなおしてとは言わないわ。
時間を掛けて推論を繰り返した上で自分の結論に納得しない限りヘビは見えてこないから。
そんなんじゃとてもヘビ退治なんてできないわ」
「お前は頭がおかしいんじゃないのか?」
「私はあなたにだけじゃなく世界中の人たちに大ヘビを見せなきゃいけないのよ。ヘビ退治はそれから」

0-プロローグ

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夫は真夜中に妻に起こされベッドから出るように言われる。
「なぜ?」と問い返さずに起き上がる人は少ないだろう。
あなたは眠っていた夫であり、私はその眠りを妨げる妻である。

「大きなムカデがベッドに入って行くのを見た」
この時点で飛び起きる人もいれば、ベッドの中で検証を始める人もいるだろう。
「家の中でムカデを見たことなんて一度もない、昨日は3月31日だったか?」

妻が見たのがムカデではなく小さなアリだったらどうだろう?
それを完全に信用したとしても行動は起こさないかも知れない。
「別に構わない。このまま眠る」

妻が見たのが1mを超えるヘビだったらどうだろう?
事実なら一大事だがとても信じられない。ベッドの中には何の違和感も感じない。
「バカいえ!」

残念ながら私が見たのはムカデではなく大ヘビだった。
報道によって世界をコントロールしている何者かがいる。

ある夫婦の物語


「911は自作自演?」のようなバラエティ番組を見ても、
「それが本当なら対テロ戦争は不当である」という考えに至らない人がいます。
「ある事柄の一部に関わった者は、その事柄の全体とも関わりが深い可能性が高い」
という推論ができないのです。
「宝石強盗の被害者の提出した証拠写真が偽物だったとしたら、強盗自体も嘘だったんじゃないの?」
という推論ができる人でさえです。

推論に混乱したら、いつでもこの短い物語に戻ってきてください。

0-プロローグ
1-ヘビはいなかった
2-戦争は好き?
3-アメリカ同時多発テロ
4-帰納と演繹
5-コンセンサス
6-エピローグ

YouTubeテキスト読み上げバージョン(字幕あり)
https://www.youtube.com/watch?v=kOjbvXlhFJU